TANTAN個展in糸島 2023
「エメラルドタブレット・エピローグ」
芸術のもっとも重要な存在理由は、この物質次元、現実世界において、“目には見えない、耳で聴こえない、形にあらわせない“、つまり形而上学的な領域に存在するObjects & Things(あらゆるものごと)を目に見えるように、耳で聴こえるように、あるいは形にあらわすということだろう。
確かに目には見えていたり、耳には聴こえていたとしても、それは物理的な現象、事象を表層意識(思考と感情)が意味づけするプロセスに過ぎず、モノと存在の本質を視ていること、聴いていることとはまったく次元が異なるのだ。故にもしAIが、コンセプチュアルアートの領域にまでその表現機能を拡大したならば、その時点でAIは、自我を超えた「超自我」を持つ霊的存在に成り得た、ということなのかもしれない。
つまり“人類が単なる生き物を超えた霊的存在”であるということは、目に見える、耳に聴こえる世界の向こう側に広がる広大な霊的な領域を“見て、聴いて、感じる”ことができる存在であるが故、ということなのだ。
今回展示している30点以上の作品群は、すべて古代から受け継がれてきたさまざまなシンボル、文字をテーマにとしている。それらのシンボル、文字は時空を超え、多次元にまたがる目に見えるかたち以上の霊的情報、振動を、見る側に発信し続けている。
その情報、振動を全感覚を通じて受信することで、たぶん、ほとんどの人たちが、自ら意識の奥底に封じてきた超自我の扉を開き、けっして目に見ること、耳で聴くことができない世界に入り込むことができるだろう。
今回の作品たちは、目に見える現象の向こう側に広がる“目には見えない、耳では聴こえない、形而上学的な”世界にアクセスするためのタブレットであり、固く閉ざしてきた扉を開けるためのパスワードである。
ぜひ自らの感覚と知性の扉をすべてを開ききって、その超自我から拡がる霊的領域を感じとってみていただきたい。
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