こちらは皆さまより寄せられた質問にたんたんがお答えするページです。 Q. 私にはどうしても忘れることのできない事があります。もう10年も前の
出来事ですが、もちろん忘れることは無くても、その出来事に関わった全てを
「許すこと」ができたら、どんなに自分が楽になるのかと思うのですが、
どうしてもそれができません。「許し」というキーワードはあちこちで目にします。
どうしたらできるのでしょうか? そのプロセスのヒントが欲しいです。 A. 人類にとって、許しは巨大なテーマです。人類の歴史し、許すことの
できないことによってつくられてきたともいえます。
戦争、王族同士の権力闘争、支配階級による被支配階級への搾取、虐殺…
そしてその復讐としてのクーデター、革命…。やったらやりかえす…のが人類の
無意識パターンであり、文明の基盤でもあります。 その葛藤と無意味さを思い知る人々は信仰、宗教、救世主を生み出しました。
これはおおげさな話ではなく、民族、国家から個人までマクロ、ミクロの差こそあれ、
本質のエネルギーパターンは共通基盤により生成されています。 このことは、わたしたち人類にとって、「感情」がさまざまな哲学的、霊的、
科学的な進歩、進化において、もっとも重要な動機づけになっていることを示しています。
つまり、あらゆる感情の葛藤、対立が、テクノロジー、思想、哲学、霊的探究の
根源になっているということです。 しかし、一方でその葛藤がもたらす苦しみはわたしたちをつねに幸福という価値観から
遠ざけてしまうのです。これは大いなる矛盾です。 憎しみ、怖れ、不安がなければ進化する意図が生まれない。しかし、憎しみ、怖れ、
不安があるかぎり、わたしたちは永遠に幸福にはなれないのです。
ここで問題は「感情」のなかにすべてあることがわかりました。「感情」があるゆえに、
ひとは愛し、憎み、許せざる事態を招いてしまうのです。 つまり、感情の葛藤を解放することはできないが、感情を観察し、
理解することはできるということです。 感情は第二チャクラ、内なる自己、インナーセルフのエネルギーです。
このエネルギーこそがわたしたち肉体をもつ人間の基盤です。
しかし、一方でわたしたちには第七チャクラ、ハイアーセルフ意識というものがあります。
これは高次の自己であり、インナーセルフの感情エネルギーから
もっとも離れた場所に位置するエネルギーボルテックスです。
ゆえに感情の干渉、影響は受けません。 つまり、わたしたちはインナーセルフの感情をハイアーセルフの視点で観察し、
理解するという能力も潜在的な有しています。 ご質問の「忘れることは無くても、その出来事に関わった全てを
「許すこと」ができたら、どんなに自分が楽になるのかと思うのですが、
どうしてもそれができません。「許し」というキーワードはあちこちで目に
します。どうしたらできるのでしょうか?」についての
もっとも適切に回答のキーワードはここにあります。 感情エネルギーのレベルで、感情の葛藤、怒りや悲しみへの想いを許すことは
ほとんどむずかしいでしょう。 なぜなら、感情を超えなければ、「許し」は生まれないからです。
しかし「感情」を捨て去ることは人間であることを否定することになります。
「感情」を否定することなく、過去の感情の傷に対処するには、 なぜ、その出来事が必然として起きたのか、なぜ、その出来事を自ら体験する必要があったのか、
その出来事がもたらした意識体験につながる全体的な構図、意味…つまり、
過去生から連なっている因果の法則を理解することからはじめなければなりません。 その視点はインナーセルフにはありません。
ハイアーセルフの視点でのみ、理解可能となります。 つまり感情を俯瞰し、観察し、すべての「理由」を理解するということです。
そこにはどちらか一方が加害者で、どちらか一方が被害者という感情が生み出す構図は
消えていきます。 すべての構造の全体像がみえてしまうからです。
それは輪廻転生、そして過去・現在・未来のパラレルなタイムラインの情報まで及ぶでしょう。 つまり、わたしたちが歴史的にくりかえす「罪と罰」のループから抜け出す方法は
唯一、ハイアーセルフの意識で人間の感情世界を観察し、理解するということです。 そのためにわたしたちは肉体での転生を繰り返し選択肢、
自らの意識進化のプログラムとして、さまざまな矛盾と葛藤である感情のドラマを
体験しつづけているといえるでしょう。 そして人類の大半がその意識のめざめを迎えるときに、
次の意識次元へ進化し覚醒するのでしょう。 たんたん ☆バックナンバーはこちら☆
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